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ペライチの新しいロゴができるまで

私が携わっているサービス「ペライチ」のロゴをリデザインしました。
今回のロゴができあがるまでの流れをまとめてみました。

背景

現在、私の勤めている会社は、誰でも簡単にwebページが作成できる「ペライチ」というサービスを開発、運営しています。会社の社名は株式会社ホットスタートアップでしたが、2017年の5月25日に株式会社ペライチに変えました。これは「ペライチ」というサービスが認知されてきたこと、社名をサービス名と同じにすることで今まで以上にこのサービスに全力を注ぐという決意の現れでもあります。
この社名変更を機にロゴも刷新することになり、デザイナーの私がこのプロジェクトに任命されました。

競合調査

始めに競合のロゴ調査から始めました。他社のロゴのイメージやどんなモチーフを使ってるかを調べたり、業種別・ロゴのテイスト別にポジショニングマップなどを作成し、その中でペライチのロゴが目指す方向を定めました。

競合調査

コンセプトメイキング

ロゴ作成の肝となる部分です。ここがしっかりと固まっていないと、どんなにビジュアルがよくても内容のない薄っぺらいロゴになってしまうので重要な工程です。
ペライチのサービスコンセプトやメインターゲット、企業としての価値観やビジョン、キーワード、ロゴから伝えたいイメージなどを洗い出しまとめていきました。
ペライチは誰でも簡単にwebページが作成できるサービスなので、「誰にでも」、「やさしい」、「シンプル」、「簡単」、「親しみのある」などは外せないキーワードとして挙げられます。
誰にでも分かりやすくという点で、ロゴタイプは旧ロゴと同じくカタカナで「ペライチ」とすることに決まりました。(ただし、今後の海外展開やノベルティに使うことも見据えて英語も用意しました)。

コンセプトメイキング
洗い出したキーワード

このコンセプトを誤ると最悪のケース、最初からロゴの作り直しになりかねないので、役員陣にも確認してもらってから次の工程に進みます。

ラフスケッチ

取り敢えず最初は細かいことは考えずに思いつくまま手書きでノートにアイデアを書き出していきました。作業場所を変えたり、時間を置いたりして思いつく限りのアイデアを出していきます。

ロゴのラフ
ラフの一部

その後、ラフの中から形になりそうなもの、コンセプトを表しているものをピックアップしてIllustratorで清書していきました。

第一回社内プレゼン

通常はデザイナーでデザイン案を数案に厳選し、それを持ってプレゼンテーションに臨むものですが、今回は社内ロゴということもあり、絞り込む段階から役員陣も巻き込みました。清書した中で明らかに良くないものは落としましたが、それ以外は自分の価値観でいい悪いはあまり判断せず21案を残しました。
この段階では基本的にロゴタイプはイメージに近いフォントを選定してそのまま使ってます。

資料の一部を抜粋します。

ロゴ 第一回社内プレゼン資料
1枚や1番を表す1とU(you)を組み合わせてPを表現

ロゴ 第一回社内プレゼン資料
1枚の紙である折り紙をモチーフに早さを意味するロケットをロゴマークに

ロゴ 第一回社内プレゼン資料
ペライチの主となるサービス数から、8つブロックを組み合わせてページとPを表現

ロゴ 第一回社内プレゼン資料
可変な液体状のモチーフで頭文字のPを

ロゴ 第一回社内プレゼン資料
1枚のページをモチーフに頭文字のPも表現して

清書した21案を用意して、役員陣と顧問に各ロゴをコンセプトともにプレゼンして、最終的に5案に絞り込みました。提案数が多いと決定に時間がかかりそうなものですが、ペライチは私も含めた社員全員が、サービスコンセプトや会社のビジョンを理解してるので、特に意見も割れることなくすんなりと絞り込めました。

リデザインの注意点

メインカラーに関しては、コンセプトから暖色という選択肢もありました。第一回社内プレゼンの際には暖色系のパターンも用意し、実際に見比べてもらいました。ここで考慮しなければならないのが今回のロゴは新規ではなくリデザインということです。既に旧ロゴに親しみを持ってるユーザーもいますし、そのイメージをペライチに持ってるユーザーもいます。
リデザインで大きく印象を変えることは既存ブランドを壊す可能性もあります。また色が変わるとサービス全体のカラーも調整しなければならなく膨大な工数も生じます。
今回のリデザインではそこまでのインパクトは必要ない、旧ロゴのカラーに親しみを抱いている人も多いとのことから旧ロゴと同じ青系を採用しました。

暖色系の配色
実際に暖色のパターンも用意することで納得して青系を選択することができました

第二回社内プレゼン

一回目のプレゼンで絞った5案をブラッシュアップしました。
このステップではロゴタイプも新たに作成しました。また、名刺や封筒のデザイン案も作成し、よりロゴの使われ方をイメージできるようにしました。

資料の一部を抜粋します。

ロゴ 第二回社内プレゼン資料
ロゴ 第二回社内プレゼン資料

ロゴ 第二回社内プレゼン資料
ロゴ 第二回社内プレゼン資料

ロゴ 第二回社内プレゼン資料
ロゴ 第二回社内プレゼン資料

この資料を持って、役員陣と顧問にプレゼンをし、最終の1案を決定しました。これも満場一致で決まりデザイナーとしてもホッとした瞬間です。

ロゴの精緻化

最終案のロゴの細部を詰めていきます。
大きさや比率、ロゴマークとロゴタイプのバランスなどを細かく微調整していきました。

ロゴの精緻化
ロゴタイプのウエイトの調整

完成

そしてロゴの完成です。

ペライチ ロゴ

ロゴのコンセプト

ペライチは、ウェブブラウザ上で、誰でも簡単に一枚のWebページが作れるサービスです。
ロゴマークは、「一枚のwebページ」という観点から、一枚の紙である「折り紙」をモチーフにペライチ(peraichi)の頭文字であるPを表現してます。
折り紙は誰でも一度は使ったことがあり、簡単で親しみやすく、誰もが作る楽しみを覚えるものです。
ペライチもまた誰にとっても簡単で親しみやすく、今まで作れないと思ってたwebページを作れることで、作る楽しみを感じられるサービスです。
また、折り紙は折り方次第ではどんなものにも形を変えることができ、ペライチがユーザーさん一人ひとりの求めるカタチによって様変わりをする多様性と、ペライチのビジョンである『「つくれる」のその先へ』を実現するために必要な様々なことを提供していくという想いと無限の可能性という意味も込められています。
そして折り紙は、日本を代表する文化のひとつであり「日本発の日本を代表する世界的なサービスであろうとする」そんな想いも表しています。

他方、ロゴタイプはシンプルに分かりやすく見やすいことを意識しました。既成のゴシック体のフォントをベースに細部を調整してオリジナルで作成しました。

ロゴガイドライン作成

最終的に、ロゴのレギュレーションや色の展開、禁則事項をまとめたガイドラインを作成して誰でも参照できるようにまとめて完了です。

ロゴガイドライン

ロゴガイドライン
ロゴのコンセプト

ロゴの精緻化
コントラクション・グリッド

ロゴガイドライン
レギュレーション

ロゴガイドライン
モノクロの場合

ロゴガイドライン
禁止例

終わりに

ここまで時間をかけてじっくりロゴを作ったことは初めてだったので、悪戦苦闘した部分もありましたが楽しくやらせてもらいました。社内のメンバーやユーザーさんにも好評で大変嬉しく思ってます。これからはロゴマークだけでもペライチと分かるようにサービスをもっと広めていきたいと思ってます。

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