WordCamp Tokyo2012を終えて。そしてアンカンファレンスについて

WordCamp Tokyo2012を終えて。そしてアンカンファレンスについて

以前に「ブログを書くまでがWordCamp」と言われてたのでそれを厳守し、締めに書きました。それと今後のアンカンファレンスのために共有しておきたいことも。

スタッフとして参加して 2012

去年のWordCamp Tokyo2011は当日スタッフとして参加し、
今回の2012は最初からがっつりスタッフとして参加しました。
アンカンファレンスのリーダーを担当しました。
自分の担当以外あまり力になれなかったのですがそこは甘えさせてもらいました。
仕事のできるスタッフばかりだったので
お陰様で自分の担当に集中することができました。

みんな自分の本業をやりながらよくこれだけの規模のイベントを作り上げられたなと思います。
なかには「こっちの準備にこんなに時間割いて本業の方は大丈夫なのだろか?」ってスタッフもいました。
実際にWordCampが終わって本業の遅れを取り戻そうと必死になってる人がちらほらいます(笑)

でもそこまで一生懸命にやれるのはやっぱり楽しいからだと思います。
特に最近はフリーランスになって一人で仕事することが多かったので、
こうしてチームで一つの目標に向かって何かを作り上げるというのは楽しかったです。
去年も同じような想いを抱き、そしてその気持ちで今回もスタッフとしての参加を選択したのですが間違いなかったです。
今回一般参加者として参加し、スタッフ楽しそうだなと思った方は是非次回スタッフとして参加してみるといいですよ。

もちろん、このイベントはスタッフだけでなくスポンサー、ブース出展者、スピーカー、参加者みなさんの協力があって成り立ったものです。
全員で作り上げたイベントだと思ってます。本当にみなさんありがとうございました!

WordCamp Tokyo2012

アンカンファレンスについて

スタッフとしての感想はここで一度置いといて、アンカンファレンスについて書いていきます。
アンカンファレンスはWordCampに限らずいろんな場で増えていって欲しいと思います。
でも現状はアンカンファレンスというものの情報が少ないです。
その意味でも今回自分が担当して経験したこと学んだことは広く共有すべきだと思いました。

午前の部はゆるゆるカフェのぎいちさんに一任してたので、
自分が担当した午後の部についての内容が主です。詳細はアンカンファレンス | WordCamp Tokyo 2012をご覧ください。

またここで言う「アンカンファレンス」とは参加者同士で一つのテーマについて話し合うことを指します。
実際はアンカンファレンスはいろんな方法があります。

良かった点

面白い

前のエントリー(WordCamp Tokyo2012 交流を楽しもう)でも書いてるのですが、アンカンファレンスは身近な話題、共感できる話題で話せるので面白いです。
少人数なのでちょっとした意見や疑問も発しやすいです。
また、今回新たに感じたのが、ぶっちゃけた話しができるという点。
セッションや勉強会だと不特定多数の方が聴いてるのであまり変なことは言えませんが、
このくらいの人数だと、「実は…」的な話しもできたりできます。
それがまた貴重な意見だったりします。

これは僕の持論ですが、まずスタッフが楽しむことが大事だと思ってます。

今回一度もアンカンファレンスの場を離れることはできなかったのですが、
それを大変と感じたことはないし自分の意志でその場にいることを選択してました。
僕は全部の回のアンカンファレンスに参加しましたが、
どの回も参加者も話すテーマも違ってそれぞれ楽しめました。

色々な人と交流ができる

アンカンファレンスのメリットの一つは交流にあるので、
これに参加するだけでも参加者同士の交流が盛んになります。
一回35分のアンカンファレンスの後15分の自由時間があったのですが、
殆どの方が移動せずに参加者同士で話してました。
これはいい傾向だなと思います。

畳にした

偶然から生まれたアイデアでしたが、畳にして正解でした。
一人ひとりの距離が近かったので話しやすかったです。
また今回オープンスペースだったので結構周りの音がうるさかったのですが、
近い距離で話せたので誰かの発言が聞こえないということもなかったです。

また、当初はテーマをホワイトボードに貼るつもりだったのですが、
畳を敷いた様子を見て模造紙に変更したのも良かったです。

ちなみに畳以外だとタイル状のマットや芝マットも面白いかも知れません。

対象者を分けた

各時間毎に対象者を分けたので他の人が出したテーマでも共有しやすかったです。
やはりデザイナーの時と開発者の時では出るテーマも全然違いましたし、
もし同じ輪にデザイナーと開発者が混在してたら多分全員で一つのテーマを共有することは難しかったと思います。

アンカンファレンス

改善点

キャンセルが多かった

ある程度のキャンセルは見越してましたが、それ以上にキャンセルが多かった気がします。
平均すると各回1/3はキャンセルがありました。

入場者数も7割だったので妥当と言えばそうなのかも知れませんが、
初めての試みなのでそれが妥当かどうかは比べようがないのが正直なところです。

キャンセルした人に話を聞くことはできないのですが、
理由を上げるとしたら以下のことが考えられます。

  • やはりセッションの方が見たくなった
  • 人がいないので入りにくい

参加者の中にも何をやるのか予想できてなかった人が何人かいたので、
その辺も理由の一つになるかも知れません。
知らないことに先陣を切って飛び込むのは少し抵抗があるものです。
ある程度人数が集まってきたら続々と集まってきたので、その辺りの抵抗を下げる工夫も必要かと思います。

「アンカンファレンス」が認知されてないのも一つの理由かも知れません。
自分も去年のWordCampで実際に目にするまで全く知らなかったので。
ここは告知の方法の見直しや、あとはアンカンファレンスが少しずつ認知されていくことで解決していくかと思います。

今となっては飛び入りの参加者を集めても良かったのかと思いますが、
実はキャンセルが多かったことで最適な人数で話し合いをすることができました。

予定してた段取り通りにいかなかった

時間前にそこそこ集まると予想して開始までに準備してもらおうとしてたのですが、
殆どの方が時間ギリギリか少し遅れて集まってきました。
ここは段取りを変更することで対応しました。
何をやるかを明確しておいたので段取りの前後が変わっても特に問題はありませんでした。

ちなみに午後1の始まる時間を勘違いしてて、この回のみ段取りが後手に回ってしまいました。
最初に集まった人数が少なかったので1グループだけで始めてしまいましたが、
その後から何人かが追加で参加してきたのでここは2グループに分けたほうがもっと話しやすくなってたと思います。
話し合いの人数は多いよりは少ないほうが良いです。

人数が多かった

当初は10人一組を1グループとしてたけど、今回の形式では最適な人数は6〜7人くらいだと思います。
幸いキャンセルが多く最適な人数で話せたので結果的には良かったです。

ただし最初から1グループを6〜7人として計画を立てた場合、
一度に参加できる人数が限られてくるので、
その問題をどうするかは考えないとなりません。
また、一回の時間を多く取れるのであれば、人数がもう少し多くても成り立つと思います。

時間が短かった

これは最初から予想できてたことですが、実際やってみてやはりその通りでした。
今回はセッションも短くあまり長い時間拘束することは、
見たいセッションの機械損失になると思いこの時間にしました。
その辺の考慮をなくせるのなら一時間くらいやっても良いと思います。

書記・記録係が欲しい

個人的にメモをしてる方もいましたが、できればスタッフでできると良いです。
ただ、そうすると結構な人数のスタッフを当てなければならなくなるのでそこが難しいところです。

アンカンファレンス

アンカンファレンスのまとめ

アンカンファレンスは参加者で作ってくものなので蓋を開けてみないと分からない部分は幾つかあります。
参加者のスキルや知識も異なりますし、考えや意見も異なります。
それを事前に把握するのは不可能なことです。
今回の対象者分け、事前登録はその不確定な部分を少しでも無くすための方法でした。

例えば、人数を固定にしテーマもこちらで用意しておけば、その場をうまくまとめていくのはかなり容易になります。
だけどそこまで制限してしまうと今度は参加者の自由度が減ります。

自由と制約は相反するものなので、どちらをどれだけ重視するかによってやり方も変わってきます。

どちらが良いとかは無く、そこはそのイベントのコンセプトによって決めていくものだと思います。
どのようなコンセプトにしたとしても、楽しめる場を作っていく事はできます。
大事なのは最初に決めたコンセプトからブレずに、
それを達成するためにどのような方法をとっていくかを選択することです。

ただ、その選択をするためには情報や経験が必要になるので、
ここに書いた記録がそれに少しでも役立てればと思います。

その他ここに書かれてないことで気になることがあったら気軽に連絡してください。

最後に

アンカンファレンスを通じてこういう同じ業種に人達で話しあう場の面白さを改めて感じました。
個人的にWordPressという括りに捕われず、Webという広い範囲でこういう場を催してみたいと考えてます。

今回のアンカンファレンスの形式は初めての試みでいろいろと改善点がありましたが、
逆に言えばそれを改善できればもっともっと良くなると言うことです。
それを知れたのも一つの価値だと思います。

僕自身はとても楽しめましたし、スタッフとして参加できて満足してます。
非常に充実した一日を過ごせました。

最後にもう一度改めて伝えさせてもらいます。
WordCamp Tokyo2012に参加してくださった皆さんありがとうございました。
ご協力頂いたスポンサー・ブース関係者の方、スピーカーの方々ありがとうございました。
そして素晴らしいイベントを作り上げたスタッフの皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました!!
また一ついい思い出ができました。

B!

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